スマホからイヤホンジャックが消えて久しいが、「ケーブルを挿していることの安心感」「充電の必要がない」などを理由に手放せない有線イヤホン派にとって、イヤホンジャック非搭載モデルは悪夢だろう。
Xでは、《ポケットの変換アダプタが行方不明》《毎回音質が落ちる気がして怖い》といった嘆きが絶えず、イヤホンジャック付きスマホはオアシスのような存在になっている。
現在、新品で入手できるイヤホンジャック搭載機は、コンパクトボディに3.5ミリ端子を備え、ハイレゾ再生も可能な「Sony Xperia 10 VI」や、3万円台でステレオスピーカー+ジャックを両立させた「Motorola moto g64 5G」、防水防塵+MIL規格耐衝撃を誇る「arrows We2」が代表格だ。
一方、iPhoneユーザーはiPhone 7以降でジャックが廃止されたため、Apple純正の「Lightning 3.5ミリ変換アダプタ」を携行するのが常だが、紛失トラブルが絶えず《必要なときに見当たらない》《音質が劣化する気がして頼りない》といった声も根強い。iPhone 15以降のUSB-C化で汎用アダプタが使えるようになったとはいえ、差し替えの手間は解消されていない。
最新モデルにこだわらず、よりコストを抑えたいなら「AQUOS sense 4/5」など、旧世代機の中古(1~2万円台)が定番となっており、さらに純正アダプタでは物足りない向きには、小型ポータブルDAC(通称・ポタアン)を組み合わせることで高音質再生が可能になる。ポアタン以外にも、ケーブル式イヤホンをそのままワイヤレス化できるBluetoothケーブル化キットも1万円前後で手に入る。ワイヤレスでありながら有線の音質を楽しめ、断線のリスクも抑えられる。
イヤホンジャックがない、アダプタが見つからないといった有線派の最大ストレスを解消するには、スマホ探しと、変換アダプタや外部DACの活用が最もシンプルかつ有効になるだろう。
(ケン高田)